株式会社トリイデザイン研究所

ノート型パソコンやタブレット型端末を一緒に充電しながら保管できる、エム・ティ・プランニング社が製造・販売している家具「タブレットカート・フォーアール」の企画・デザイン・設計・広報のお手伝いをしています。

タブレットカート・シリーズの学校などでの利用が増加している傾向から、四隅を丸くして、衝突時に安全が確保されるデザインにしました。

内部は、SMALL設計時に検討したモジュール形式を利用することで、同様の使い勝手を実現しています。さらに、ダイヤルロックや排気ファンなどのオプションも取付け可能な設計にしました。

BtoB向けプロダクトのウェブサイトは事務的なテイストになりがちですが、タブレットカート・シリーズのウェブサイトは志向を変えて他社との差別化を図っています。

製品紹介には画像を多く使い、どのように使うかを具体的にイメージしやすいようにしています。

また、暖色系の色を用いることで、機械として扱われるのではなく、使い手の相棒として一緒に居られるような、温かみのある雰囲気を持たせています。

タブレット型端末のような電子機器が、普段の生活の中にあり、身近で楽しめるようなイメージづくりを目指しています。

タブレットカート・シリーズの広報活動は、ネットを中心に行っています。メインターゲットとなるユーザーは、タブレット型端末のユーザーと同様に、普段からネットを活用している人々だろうと想定しました。

しかし同時に、タブレット型端末と同じような、マス向けのPRは意味をなさないとも考えました。なぜなら、タブレットカート1台には30～40台の端末が収納出来るため、カート自体の出荷台数は端末の1/30～1/40になることも推測できたからです。それゆえに、ネットとの親和性が非常に高いと考えています。

とはいえ、ネットだけでは足りない部分も出てくるので、目的に応じて紙媒体など他の媒体と相互に補完しあう、トータルなプロモーションを展開しています。

Tablet*Cart FOUR-rは、学校など様々な種類のタブレット型端末が混在する場合でも収納できるゆったりサイズにし、オプションも充実させることで、多様な教育シーンで使いやすい製品として企画しています。

また、角にR(カーブ)をつけたデザインにすることで、ぶつかってもケガをしない・小さく見えて圧迫感がない・柔らかいイメージを表現できるなど、教育シーンにも親和性の高いスタイリングにしました。