株式会社トリイデザイン研究所

アニメ「ちびまる子ちゃん」の世界を体験できる「 ちびまる子ちゃんランド 」のリニューアルの全体構成・展示企画・アートディレクションを弊社で担当いたしました。

「 ちびまる子ちゃんランド 」は、静岡市清水区の「エスパルスドリームプラザ」にある、国内唯一の「ちびまる子ちゃん」常設展示館です。1999年10月にオープン以来20年に渡って多くの方々に親しまれている施設で、2020年7月のリニューアルは、昭和40年代のさくら家や小学校の教室、公園などを再現した従来の現実世界に加えて、アニメのオープニングテーマで描かれるファンタジーあふれる夢の世界を体験できるエリアを新しく拡張したものとなっています。

小動物と幾何学模様で描かれたファサードは、さくらももこ先生が小動物と幾何学模様で自らデザインした空箱を大切にしていたことをヒントに、ちびまる子ちゃんランドが「大切なもの」や「夢がいっぱい」詰め込まれたスペースであるという意味を込めたものとなっています。アニメ「ちびまる子ちゃん」の美術監督の野村可南子氏が描いた大作です。

エントランスのアーチをくぐると出迎えてくれるのは、「学校のみんな」と「清水の街のみんな」が描かれた3mの高さのモノトーンの壁面画です。ちびまる子ちゃんのメンバーが、ご来場頂いた方にお出迎えをするスペースです。

この壁面画は「ちびまる子ちゃんランド」でしか見ることができない貴重なものです。非常に細かく描かれていることから、時間を忘れて細部に見入ってしまいそうです。

リニューアルエリアは、ファンタジーあふれるオープニングテーマの世界を思いっきり楽しむことができます。

初代オープニングの「ゆめいっぱい」の世界を体験できる「ゆめいっぱいゾーン」と、遊園地が舞台の2000年の「おどるポンポコリン」をテーマにした「まる子の夢の遊園地ゾーン」です。

さくらももこ先生が描く2種類のファンタジーの世界を体験することができます。

さらに、既存エリアとリニューアルエリアの境界には、「さくらももこ資料館」が設けられ、原画やセル画、さくら先生が収集していたコレクションなどを見ることができます。

以前から人気のあった「ちびまる子ちゃん神社」も資料館に移設されています。

「まる子の夢の遊園地ゾーン」には、清水の街のどこからでも見ることができる「富士山」のオブジェを中心にした広場が広がります。2000年の「おどるポンポコリン」の世界が、富士山へのプロジェクションマッピングで再現されます。音と映像で体感できるゾーンとなっています。

まる子の夢の遊園地には、最新の画像認識を使ったインタラクティブなデバイスや、ジェットコースターなどのアトラクションを楽しむことができます。